読書案内~統計初心者編
今日は、数学に苦手意識を持つ一般の方のための統計学の本を紹介します😄
統計学は現代人にはなくてはならない教養のひとつとして注目を浴びていますね。
そして、ついに学校教育でも本格的に統計学が導入されたのですが、現場の先生方はこのことにかなり困っているようです😱数学教育関係の学会に行くと、必ず話題に上るのが統計学の話なんですね。
今まで日本では、系統だった統計教育がされてこなかったので、先生自身が統計をよく分かっていなくて、
「どうやって教えたらいんだろう😭」
と危機感を持って、勉強したり試行錯誤してる状態なんですね。
なので、一般の社会人が統計を知らない、ちんぷんかんぷんなのは全く恥ずかしいことでもなく、当たり前です👍ほとんどの日本人は皆、統計に関しては素人、(学校の先生ふくめて!)つまり横一線に並ぶ平等な存在。ってことで、横一線状態から一歩飛び出すための本をご紹介しましょう✌️
⚠️私は編集者ですが、ここで紹介する出版社とも著者とも一切関係はありません。自分の教育経験と勉強の過程から良いと思った本を紹介しています。
統計のはなし
大村平著 (日科技連)
沢山の易しい統計の本が出回るようになりましたが、これに勝るものはないと思います😲1969年に初版が発行されたもので、かなり古い本ですが、何回も版を重ね、未だに輝きを放つ名著です😌
漫談のような語り口で、統計の理解の肝となる考え方をさらっと解説してくれます。数式は必要最小限出てきますが、味のあるイラストと分かりやすい例えで、数学嫌いにも理解しやすいよう配慮されています😏
この本の凄いところは、はじめは易しいと思って読んでいたら、いつの間にかt検定、F検定の話……と進み、知らず知らずのうちに統計の考え方が府に落ちるようになっていうという工夫がされているんですね😲
これは実験計画法の説明。イラストがたっぷりすぎるほどあって、これでもかこれでもかというくらい丁寧な説明です。
こんなに小さくて易しい本の中に、確率分布から始まって、推定、検定の考え方がしっかり説明されているのはお見事👏とにかく手短に統計の基本を理解したい社会人にはイチオシの一冊です。もちろん、学校の先生にもおすすめの一冊ですよ。
ではまた👋